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30代後半から40代にかけてといいますと、1937年(昭和12年)生まれのひばりさんですから、昭和50年前後ですね。1970年代以降のシングルでは、人生一路(1970年) 、ある女の詩(1972年) 、一本の鉛筆(1974年)、さくらの唄(1976年) 、雑草の歌(1976年) 、おまえに惚れた(1980年) 、裏町酒場(1982年) 、笑ってよムーンライト(1983年) 、残侠子守唄(1983年) 、しのぶ(1985年) 、愛燦燦(1986年) 、みだれ髪(1987年) 、川の流れのように(1989年) とあります。
愛燦燦、川の流れのようにくらいしか記憶にありません。
1960年代に生まれた私には、美空ひばりさんは、まったく縁のない歌い手の一人でした。主人がひばりさんのCDを購入したのも、ほんの2~3年前で、主人も「どうしたものか、急に聞いておきたくなった。」というではありませんか。そのうち、私も美空ひばりさんの歌というものを、「これが歌だ」と思うようになりました。
年代のせいか、あるいは多種多様な音楽を耳にし、四十数年をかけて、歌というものを理解できるようになったのでしょうか。
存命中には関心が向かず、生のひばりさんの舞台をみることを逃してしまった私ですが、ジャズ、ポップス、シャンソンなどのCDもあり、この方の芸域の広さを痛感しました。オペラなどはどうなんでしょう。
さて、1枚目のCDは、「魅惑のワルツ」です。
魅惑のワルツ Fascination /スターダスト Stardust /薔薇色の人生 La vie en rose /A列車で行こう Take the”A”train /歩いて帰ろう Walkin'my baby back home/クライ・ミー・ア・リヴァー Cry me a river /愛さないなら棄てて Love me or leave me/ダニー・ボーイ Danny boy /アヴェ・マリア Ave maria/カタリ・カタリ Core 'ngrato/帰れソレントへ Torna a surriento /月光価千金 Get out and get under the moon/ラヴ Love/虹の彼方に Over the rainbow /慕情 Love is a many-splendored thing /夕日に赤い帆 Red sails in the sunset/プリテンド Pretend
A列車で行こう Take the”A”train があります。
こちらの魅惑のワルツは、シングルで、B面は、ダニー・ボーイ Danny boyです。
美空ひばりさんは、作詞もされていたようですね。
引用:Wikipedia
1966年に『夢見る乙女』を作詞し、弘田三枝子へ提供した。ペンネームで「加藤和枝」の名前を使用した。その際ひばりは敢えてシングルB面での発売を要請したという。
作詞した曲は、過去に22曲ある。そのうち18曲は自ら歌い、『木場の女』『ロマンチックなキューピット』『真珠の涙』などの作品はシングル発売された。
夢ひとり(生前にひばりが書き残した詩)を元にイルカが作曲し、リリースしている。
『十五夜』『片瀬月』『ランプの宿で』の3曲は島倉千代子に提供された。
草原の人(生前にひばりが書き残した詩)を元につんくが作曲し松浦亜弥が歌った。またこの表題の松浦主演ミュージカルも(2003年2月7日-2月23日)演じられた(DVD化)。さらに派生してこの表題の美空ひばり評伝本(ISBN 4-795839522)も出版された
ひばりさんの才能の豊かさを感じます。残念ながら、歌詞などは著作権があるので掲載できませんが、そのひばりさんの歌詞一覧があります。
愛燦燦/残侠子守唄/ひとりぼっち
ひばりさんが、この歌詞をどのように歌ったのか。そこに「歌姫」の魂がひそんでいると申しましょうか。そんなひばり素人ファンです。
※皆様、ご心配かけました。回復しておりますが、まだ、無理禁物のよう。ゆっくり更新してまいります。
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この柳沢淇園(Yanagisawa Kien 1706~58)の作品は、海外では「一月、五月、九月」というタイトルです。左側が九月で、九日の日が記されています。
淇園という人は、文人画の先駆者といってもよいほどです。巻末に柳里恭(柳沢淇園)の落款がある「四季花鳥図巻」がありますが(ちなみに、¥577,500)、「『雲萍雑志(うんぴようざつし)」では歌を詠み、自由高雅な生き方をした一人。
元禄ルネサンスの中心となる遊女や芝居の役者たちの世界を、教養のある立場から、アヴァンギャルドな視点で賤民をみた淇園は不行跡とも云われています。きれいな言葉でいうと、「自然美よりも人間的な色恋こそ」という人間主義にスポットを当てたわけです。
ほんと心境に遊ぶといった多才な風流人。
さて、ネットでお世話になっているSinさんのお誕生日もこの日です。お誕生おめでとうございます。心境に遊ぶといった多才な風流人も、この方にぴったりな言葉です。
この右隻には、2羽の白鷺、 鷭が描かれた「春夏」と移って行くのですが、どうも紅白の牡丹、紫陽花などの図柄が、この秋冬に描かれた筆の運びがガラリとかわり、大胆で単純化された鳥と花の束。
個人的に、秋冬、春夏の連続が馴染めません。ですが、この秋冬には惹かれます。
この秋冬部分の雉子に女郎花、そして笹の風情に、琳派の流水が描かれています。大胆で単純化というよりも、繊細ですっきりとした筆の運びと間。
さて、この秋冬の左位置にくる雪の大地に白梅の図は、こちらをご覧ください。また、勢いがあり、大胆で単純化された春夏の夏部分はこちらです。そして「春」は、こちらから。
「酒井抱一 四季花鳥図屏風」ほか、「四季花鳥図屏風」は、「四季折々花鳥風月 草花図屏風」からどうぞ。
妻であり歌人である 翠子(本名 翠)の装丁を手がけた歌集です。
大正に入り、ゼツェッション・スタイルを吸収した杉浦非水ですが、この装丁も非水独自のデザインになるのでしょうか。
アール・ヌヴォーに感動し、大正11年に渡仏。
杉浦非水装丁は、この『愛しき歌人の群』ほか、小学生全集などの装丁や挿絵を、アール・デコ調にも描いています。
見目麗しいとでも表現したほうがよさそう。
額から鼻の高低がはっきりさせないのは、日本と異国の情緒を持たせるためなのかと。日本の女性とはわからない。エジプトの女性でもとおると思いませんか?
このあと非水は和風化した裝本をたどります。

杉浦非水 装丁本の表紙です。藤の花に蝶は、アール・ヌーヴォーか琳派を意識した図案ですが、色彩がグラフィックな印象を受けました。
残念ながら、画像引用先には、装丁本とあるだけで、年代なども不明です。
ただ、円本全集ではないかと思われるのは、次の鷺と思われる鳥と、色の具合が似ているからです。同じシリーズの装丁か。あるいは裏表ではないかと。
ご存知の方は教えてくださいませ。ネットで検索してもわからなかったものですから。

非水はレトロスタイルという図案集のほか、ポストカード、美人画、雑誌、工芸品まで才能を発揮しています。
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