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杉浦翠子 『愛(かな)しき歌人の群』 昭和2年・福永書店
妻であり歌人である 翠子(本名 翠)の装丁を手がけた歌集です。
大正に入り、ゼツェッション・スタイルを吸収した杉浦非水ですが、この装丁も非水独自のデザインになるのでしょうか。

アール・ヌヴォーに感動し、大正11年に渡仏。

杉浦非水装丁は、この『愛しき歌人の群』ほか、小学生全集などの装丁や挿絵を、アール・デコ調にも描いています。

さきに紹介した杉浦翠子『愛(かな)しき歌人の群』のケースです。文字は右上からはじまっています。時代を感じる。

見目麗しいとでも表現したほうがよさそう。
額から鼻の高低がはっきりさせないのは、日本と異国の情緒を持たせるためなのかと。日本の女性とはわからない。エジプトの女性でもとおると思いませんか?

このあと非水は和風化した裝本をたどります。

画像引用:http://photos1.blogger.com/画像引用:http://photos1.blogger.com/
杉浦非水 装丁本の表紙です。藤の花に蝶は、アール・ヌーヴォーか琳派を意識した図案ですが、色彩がグラフィックな印象を受けました。

残念ながら、画像引用先には、装丁本とあるだけで、年代なども不明です。

ただ、円本全集ではないかと思われるのは、次の鷺と思われる鳥と、色の具合が似ているからです。同じシリーズの装丁か。あるいは裏表ではないかと。


ご存知の方は教えてくださいませ。ネットで検索してもわからなかったものですから。

画像引用:http://photos1.blogger.com/大正浪漫に名を馳せる非水、そして竹久夢二も図案集を出版しています。神坂雪佳も同じ時代をすごし、この時代はさまざまな流派や主義の芸術が溢れた時代です。

非水はレトロスタイルという図案集のほか、ポストカード美人画、雑誌、工芸品まで才能を発揮しています。
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藤の花、鷺
上記の画像2点は、『生さぬなか』柳川春葉 (金尾文淵堂 大正2年出版)の上巻と中巻の表紙絵です。
北山土筆 2007/05/23(Wed)11:24:46 編集
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